SNSで届く怪しいメッセージ、これは詐欺?どう対応すればいいのか解説
SNSで届く「変なメッセージ」に不安を感じていませんか
LINEやFacebookを使っていると、たまに「これは本当に大丈夫だろうか」と感じるような、普段と違うメッセージが届くことがあるかもしれません。たとえば、知らない人からの急なメッセージや、なんだか怪しい内容の通知です。
「もしかして詐欺なのではないか」「変なものに引っかかったらどうしよう」と不安に思うのは、とても自然なことです。ここでは、そのような怪しいメッセージが届いたときに、どう見分けて、どう対応すれば安心できるのかを、わかりやすくご説明いたします。大切なご自身を守るために、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ、SNSに怪しいメッセージが届くのでしょうか
怪しいメッセージを送ってくる人たちは、あなたの大切な情報(個人情報)や、お金をだまし取ろうとしています。彼らは、あの手この手を使って、あなたが「つい見てしまう」「つい押してしまう」ようなメッセージを送ってきます。
メッセージの内容は様々ですが、共通しているのは「お得な話」や「トラブルの解決」などを装って、あなたを焦らせたり、期待させたりして、冷静な判断をできなくさせることです。
たとえば、以下のようなメッセージがよく見られます。
- 「あなたに特別なプレゼントが当たりました」
- 「身に覚えのない請求があります。確認してください」
- 「あなたのSNSアカウントが不正に使われています。すぐにパスワードを変更してください」
- 「投資で簡単に大儲けできます」
- 「有名人になりすまして、親しくなろうとしてくる」
これらのメッセージは、あなたの注意を引いて、偽物のウェブサイト(インターネットのページ)に誘導したり、個人情報やパスワードを聞き出そうとしたりする狙いがあります。一度だまされてしまうと、大切なお金や情報が盗まれてしまう可能性がありますので、十分な注意が必要です。
怪しいメッセージを見分けるポイントと、取るべき行動
「これは怪しいかも」と感じたときに、どう見分けたらよいか、そしてどう対応したら安全なのかを、具体的なポイントと手順でお伝えします。
怪しいメッセージを見分けるポイント
まず、メッセージが届いたら、以下の点に注意して見てみましょう。
- 送り主が知らない人、または不自然な名前ではありませんか
- 普段やり取りしない人からのメッセージや、企業の名前なのに少しおかしな漢字を使っているなど、違和感がないか確認してください。
- 内容が「急いで」「今すぐ」とせかしていませんか
- 詐欺のメッセージは、あなたが考える時間を与えないように、「いますぐ対応しないと大変なことになる」と焦らせるものが多くあります。
- 「お得すぎる話」ではありませんか
- 「絶対に儲かる」「抽選で高額当選」など、あまりにもうますぎる話は詐欺である可能性が高いです。
- 日本語がおかしかったり、不自然な表現がありませんか
- 外国の人が翻訳ツールを使って作成している場合など、普段見慣れない日本語の言い回しになっていることがあります。
- メッセージの中にある「ボタン」や「青い文字のリンク」を押すように促していませんか
- これらのリンクを押すと、偽物のサイトに飛ばされたり、ウイルスに感染したりする危険があります。
絶対にやってはいけないこと
「怪しい」と感じたメッセージに対しては、以下のことは絶対にしないでください。
- メッセージの中にある「ボタン」や「青い文字のリンク」を押さないでください。
- 返信しないでください。
- メッセージに書かれている電話番号に電話をかけないでください。
- クレジットカード番号や銀行口座の番号、パスワードなどの個人情報を入力しないでください。
これらの行動は、詐欺師にあなたの情報や、あなたがメッセージを見たことを教えてしまうことになり、さらに被害が広がる可能性があります。
安全な対処法
では、怪しいメッセージが届いたときに、どうすればよいのでしょうか。
- メッセージを開かない(または開いてもすぐに閉じる)
- 通知だけで内容がわかる場合は、メッセージを開かないのが一番安全です。もし開いてしまっても、中に書かれているリンクなどは絶対に押さずに、すぐにメッセージを閉じてください。
- 相手をブロックする
- そのメッセージを送ってきた相手との連絡を完全に遮断する方法です。こうすることで、その相手からは二度とメッセージが届かなくなります。
- LINEの場合:
- メッセージ一覧で、その怪しい相手の名前を長押しします。(指を画面に少し長く押し当てます)
- 表示されるメニューの中から「ブロック」を選んでタップします。
- Facebookの場合:
- 怪しいメッセージを開き、相手のプロフィール画面(名前をタップすると見られる画面)に移動します。
- 画面の中に「ブロック」という項目を探してタップします。
- または、メッセージ一覧で相手の名前の横にある三つの点(メニューボタン)をタップし、「ブロック」を選ぶこともできます。
- (機種やアプリのバージョンによって表示が異なる場合がありますが、「ブロック」という言葉を探してみてください)
- LINEの場合:
- そのメッセージを送ってきた相手との連絡を完全に遮断する方法です。こうすることで、その相手からは二度とメッセージが届かなくなります。
- アプリ運営元に報告する
- 詐欺のメッセージであると確信した場合は、LINEやFacebookの運営会社にそのメッセージを報告することができます。報告することで、他の人が被害に遭うのを防ぐ手助けになります。
- LINEの場合:
- メッセージ画面の右上の三本線(または歯車マーク)をタップします。
- 「その他」や「設定」の中から「通報」や「報告」といった項目を探してタップします。
- 「スパム」や「迷惑行為」などの理由を選んで報告します。
- Facebookの場合:
- メッセージ画面の右上の三つの点(または歯車マーク)をタップします。
- 「報告」または「迷惑メッセージを報告」といった項目を探してタップします。
- 適切な理由を選んで報告します。
- LINEの場合:
- 詐欺のメッセージであると確信した場合は、LINEやFacebookの運営会社にそのメッセージを報告することができます。報告することで、他の人が被害に遭うのを防ぐ手助けになります。
同じようなトラブルに遭わないための予防策
今後も安心してSNSを使うために、日頃からできる心がけをいくつかご紹介します。
- 「うまい話」は疑ってみましょう
- 「タダで高額なものがもらえる」「確実に儲かる」といった話は、ほとんどの場合、詐欺です。信じ込まないようにしてください。
- 知らない人からの友達申請やメッセージは慎重に
- もし知っている人からの申請だとしても、本当に本人かどうか確認するまでは安易に承認したり返信したりしないようにしましょう。心配な場合は、一度その人に電話などで直接確認してみるのが安心です。
- 個人情報はむやみに公開しない
- SNSのプロフィールには、生年月日、自宅の住所、電話番号などを細かく書かないようにしてください。また、日常の何気ない投稿から、あなたの行動パターンが特定されてしまうこともありますので、写真や投稿内容にも少し注意を払いましょう。
- もしも不安に感じたら、誰かに相談しましょう
- 家族や信頼できる友人、または専門の相談窓口に相談してみることが大切です。一人で抱え込まず、第三者の意見を聞くことで冷静な判断ができるようになります。
まとめ:冷静に対応し、安全にSNSを楽しみましょう
SNSで怪しいメッセージが届くと、驚いたり不安になったりするのは当然のことです。しかし、大切なのは焦らず、冷静に、そして正しく対応することです。
- 怪しいメッセージは、安易に信じないでください。
- 心当たりのない「お得な話」や「警告」には特に注意し、リンクは絶対に押さないでください。
- 不審な相手は、ためらわずに「ブロック」し、「報告」してください。
これらの対応を心がけることで、大切なご自身とご家族を守り、これからも安心してSNSを利用し続けることができます。もし、また判断に迷うようなことがありましたら、ぜひこの情報を思い出してください。